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トヨタと日本

豊田章男社長

豊田章男社長

トヨタ社長、米下院公聴会で謝罪(国際ニュース : AFPBB News)

トヨタの豊田社長が米下院で開かれたトヨタ自動車のリコール問題公聴会で、多くの議員からの質問に答えた。

「大変申し訳ない」と謝罪し、「全てのトヨタの車には私の名前が入っている。私にとってクルマが傷つくということは、私自身の体が傷つくということに等しい」と訴えた。

今回の問題を知ったのはいつか?という質問に対して、「去年年末あたりに聞いたが、詳細を知ったのは今年に入ってから」と答えた。

3時間に及ぶ公聴会を終えて出席した議員からは、「出席義務を課されていない公聴会に出てきたことは評価できるが、一部の議員には不信感を与えた」と語った。

その後CNNに出演した豊田社長は、「メディア嫌いな私がこの番組に出演できて大変うれしい」と語った。

トヨタの工場を抱える州の議員は、「多くの雇用を生んでくれたトヨタには早く復活して欲しい」と述べ、また、1250店舗の代表は、「トヨタの一員であることを誇りに思う。一部の議員があなたを困らせたことを謝る」と言い、挨拶に立つ豊田社長は言葉に詰まり涙を押し殺す場面があった。

昨日の民放ラジオでもトヨタは、「多くの皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしました。今回のリコール問題に関しては敏速に対応いたします・・・etc」と、コマーシャルしていた。
アメリカでは、リコールによるレンタカー代なども保証に加え、大きな出費に応えることになるという。

鳩山首相は、「トヨタは今回の件を重く受け止め、今後の改善を期待する」と、まるで他人事のようなコメント。

外貨を獲得ために資源のない日本が誇れるものは高い技術による信用力。かつて世界一を誇った半導体技術は今では20番目に位置するという。既に台湾の企業に抜かれていると言われるが、台湾では今でもmade in japanというだけで台湾製よりも高く売られている。今まで培ってきた信用力でなんとか持ちこたえているが、やがて日本製品も淘汰されていくだろう。

経済の牽引役として大きな役割を担ってきたトヨタのリコール問題は大きい。日本が誇る技術への不安感はトヨタのみならず他社への影響も十分ありうることで、国の問題として取組む価値があるだろう。事業仕分けで削るだけではなく、緊急を要する問題には国を挙げて取組むべきではないか。

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